いままで何台か単車は乗り継いできましたが、まさか自分がエンジンのオーバーホールを経験するとは思ってもみませんでした。
事の始めと言うか、「あれっ?マズイかな?」と思ったのは今年の正月MT。
行きつけのショップでオイル交換を頼んだ所、「すごくオイルが少ないんですけど、大丈夫ですか?」って言われちゃいまして・・・
気になって以前より頻繁にチェックしてみると、大体1300キロ走ると1リッターのオイル消費らしい。
皆さん、ハヤブサは「4スト」ですからね。(笑)
セカンド機のリードを同じ位のオイル消費量でした (w_−; ウゥ・・
実際、5月の2泊3日のツーリングでは2000キロ近く走り、帰路には1リッターボトルが空になりましたから。
このままじゃイカン!
って事で修理を決意したのは良いのですが、実際、何処に依頼したら良いのかが全く見当付かず。
そんな時にブサ仲間のSORAさんに「アサカワ・スピード」をご紹介頂きました。
早速電話し、症状を伝えると「一度現状を見てから判断したいのでショップに来てもらえませんか?」との事で、次の週末に行ってきました。
エンジンを掛けるなり、「これはピストンリングとバルブが終わってるよ。詳しくは開けて見ないとなんとも言えないけど、直ぐに壊れる訳じゃないかし、オイルさえ切らさない様に用心していればしばらくは安心してていいよ」とのお言葉をいただきました。
でも結局、直さないと長くは乗れないし、どうせ直すなら早い方が良いに決まっているし、信頼できるショップじゃないとそれこそ安心して乗れないバイクになりかねないし・・・
そんなこんな思いが頭の中をグルグル・・・そして
その日、帰るまでには正式依頼をしちゃいました。
単に修理と言っても「リング&バルブ交換」では今まで7万キロも走行してきたエンジンが蘇る訳もなく、今回の作業は俗に言う「腰下フルオーバーホール」になりました。
確かに腰上(ヘッド周り)だけでも今回の症状は治まるとは思うのですが、せっかく直してもその他の部分が7万キロ走行の疲労を抱えたままでは、また直ぐに別の症状が発生し、結局はフルオーバーホールしてしまった方が安く済んだし、安心感も得られたなんて事も有り得るとの説明に妙に納得してしまいました。
当初、「ハイカムとピストン」は入れたいな〜!なんて妄想もありましたが、結局、「プロの組んだノーマルエンジン(?)を一度体験したい」と言う思いに勝てず、すべて純正パーツによるオーバーホールです。
実際の作業は見ていても「丁寧だな〜」って感想は持てるんですが、正直言って何をどうしてるのか説明されてもよく理解できなかったりします(笑)
とりあえず作業中の画像でも載せておきます。
ようやく完成したとの連絡を受け、会社の帰りに引き取りに行き、帰路、横浜に寄り道し、お茶してから帰宅しましたが、その短い距離でも「エンジンが変わった」のは実感できました。
ステムベアリング・チェーン・スプロケ・エアークリーナーとかも交換したのでシャキっとしているのは当然なんですが、なんとなく排気音ではなく、エンジン自体からのメカニカルな音の質が変わったというか・・・うまく言えませんが、結構好きな音です。
一次ナラシは500キロまで4000回転との事なので次の日に750キロを走りましたが、走り出し直後よりも200キロ位走った後とでは明らかにエンジンの吹けが良くなっており、アクセルの反応は敏感と言うかリニアになってました。その後オイル交換と点検を済ませましたが、特に問題もなさそうなので二次ナラシをスタートです。
今度は8000回転を上限に1000キロなのでしばらく時間もかかりそうですが、それはそれで楽しみです。